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著作一覧

 
『敗軍の名将―インパール・沖縄・特攻』 幻冬舎 2021年
インパール作戦で上官に逆らって撤退を決断した佐藤幸徳(さとうこうとく)、その配下で1人の餓死者も出さず撤退に成功した宮崎繁三郎(みやざきしげさぶろう)。沖縄戦で大本営の方針と異なる作戦を立案・実行し、米軍を抑え込んだ八原博通(やはらひろみち)。特攻を拒み、独自の作戦で戦果を上げた芙蓉部隊の美濃部正(みのべただし)――戦争という狂気の時代に、なぜ彼らは、暗愚な上官・中央の命令に抵抗し、信念を貫くことができたのか?太平洋戦争を俯瞰しながら、4人の指揮官の決断と行動をたどる。根拠なき精神論・同調圧力・理不尽が跋扈する現代日本への教訓の書。
 
『毒親と絶縁する』 集英社 2020年
「教育虐待」とは何か? 気鋭の若手評論家として活躍する著者が、なぜ両親との「絶縁」を宣言せざるを得なかったのか?高校一年の冬に発症以来、現在まで続いている「パニック障害」の恐怖。それを引き起こした原因ともいえる、「教育」の美名のもとでの両親による「教育虐待」。そして結婚を機に両親との過去に正面から向き合おうとした結果、「絶縁」という選択に至った結末……。自らの半生をつまびらかにする衝撃の告白は、著者と同様の体験を持つ読者に向けて、逃げ方と戦い方の範を示す。
 
『愛国商売』 小学館 2019年
気鋭の若手評論家の初小説!
南部照一は、孤独な自営業者だった。茨城県取手市在住。猫と車を愛する27歳の平坦な人生は、ネット上のとある出会いによって狂っていく。ひょんなことから保守系言論人の勉強会に参加し、中堅警備会社「シュトケイ」の懸賞論文に応募するや、入選。一躍、保守論壇の新星に祭り上げられ、日本唯一の右派系テレビ局「よもぎチャンネル」レギュラー出演者への道が拓けていく。順風満帆の照一だったが、彼が足を踏み入れたのは、野心と嫉妬が渦巻き、裏切りや出し抜きが横行する下劣な世界だった。論客同士のパイの奪い合いから、思いも寄らぬ襲撃事件が発生した――。◎気鋭の若手論客、古谷経衡氏による初小説。単行本発売時、ネット右翼を騒然とさせた話題作が早くも文庫化! 解説に元外務省主任分析官・佐藤優氏。<小説の体裁を取っているが、右派の論壇人としてデビューした古谷経衡氏にしか書けない優れた社会人類学的作品だ。21世紀の日本で、愛国心を道具にして、排外主義的ナショナリズムが生成していく過程が見事に描かれている。>――解説/作家・佐藤優氏
 
『日本型リア充の研究』 自由国民社 2019年
親の財産を受け継ぎ人生イージーモードの「日本型リア充」と、不当に高い家賃を払うために働く非リア充。「日本型リア充」とは、土地本位社会が生み出した、この国の先天的強者なのです。「持たざる者」である非リア充は、どうすれば「日本型リア充」に打ち勝てるのか。非リア充が住むべき土地や、知的戦略に迫ります。
 
『女政治家の通信簿』 小学館 2018年
彼女たちの「政治家としての資質」を問う。永田町や霞が関は、今も男性優位と指摘される。財務省のセクハラ問題は氷山の一角。女性の政界進出は時代の要請だ。ただし、昨今、女性政治家の失言や醜聞が俎上にのることも珍しくない。女刺客、○○ガールズ、マドンナ議員。選挙時の「党の華」も、当選後は機会に恵まれず、人知れず散る。女性政治家が活躍するためにも、「女性だから」と重宝するのではなく、「政治家の資質」を問うことが必要ではないか。
【本書に登場する女性政治家たち】「鉄の天井」などない/小池百合子都知事、涙ぐむ「ともちん」に保守層も引いた/稲田朋美前防衛大臣、女は弱し、されど母は強し/野田聖子 総務大臣、「二重国籍」を批判するバカたちへ/蓮舫元民進党代表、「土」と「大麻」に拘泥する総理夫人/安倍昭恵総理夫人(番外編)ほか中山恭子、山谷えり子、杉田水脈、辻元清美、山尾志桜里、福島瑞穂、吉良佳子、上川陽子、片山さつき、高市早苗、金子恵美、佐藤ゆかり、上西小百合、三原じゅん子、今井絵理子、丸川珠代、嘉田由紀子、太田房江、小渕優子、鈴木貴子、田中眞紀子、土井たか子、扇千景の計29人を論評。野田聖子総務大臣、舛添要一前都知事との対談も収録。
 
『愛国奴』 駒草出版 2018年
「ちょっと右寄りでオタク青年」という出自をもつ主人公、南部照一。ネットで知り合った友人の手引きで「保守ムラ」の狭い論壇に出入りするようになる。当初は右も左もわからぬ照一であったが、某警備会社が主催する懸賞論文での入選を機に、CS放送局を運営する「保守ムラ」のドン・杉坂義男にスカウトされてキャリアを形成していくうち、いつしか照一自身も保守業界の病弊に蝕まれていくのであった。そのような中、保守論壇をリードする波多野譲と土井賢治の二人の若手言論人が、出演する保守系CS放送の番組放送枠をめぐり対立を始める。その結果、血で血を洗う骨肉の「保守内戦」が勃発……。そこから物語は急展開を見せていくことになる。保守ムラの住人たちはどうなっていくのか。愛国を掲げてカネ、利権、憎悪、嫉妬、報復、狂気が蠢く世界を描いた、著者初めての渾身の長編書下ろし小説500枚。 <本書は2019年に小学館にて文庫化されました>
 
『日本を蝕む極論の正体』 新潮社 2018年
極論を目にすることが増えた。政界、教育現場、論壇、職場、メディア……あらゆる場所で左右も保革も関係なく、ちょっと冷静になれば明らかに変だとわかることを声高に主張し、他人を糾弾する「極端な人たち」が目立つ。それはかつての連合赤軍やオウム真理教を想起させる存在だ。「バブル賛歌」「TPP亡国論」「地方消滅」「憲法九条無殺生論」等々、はびこる極論の奇怪さを嗤い、その背景を考察する。

序 章  電子時代の囚人たち
極論に群がる人々/閉鎖的な集団が極論を生む/世界革命という幻想/ハルマゲドンという極論/殺しあう市民/電子時代の疑似監獄

第1章 「教育現場」の極論――組体操と二分の一成人式 閉ざされた教育空間/藤子不二雄Aが描いた学校の暴力性/組体操の重圧/マスゲームを望むのは誰か/「二分の一成人式」という奇習/『サザエさん』的世界観/第三者の不在が非常識を生む/大麻を自慢する教師/豹変する問題教師たち/いじめ問題の解決法

第2章 「日本共産党」の極論――内部留保は本当に存在するのか 謎の政党/極論の訴求力/「九条の会」を訪ねて/憲法九条無殺生論/忘れられた共産党の良心/輸出戻り税のウソ/架空の税/内部留保批判のウソ/バードウォッチングで逮捕という極論/『ドカベン』発禁説/身内のための論理

第3章 「TPP亡国論」という極論――トランプがすべてを吹き飛ばした 右翼も左翼もTPP嫌い/経済右翼の主張/ネット右翼の支持/韓国は中国の属国ではないという事実/韓国は救うべき対象か/あいりん地区の光景/『TPP亡国論』のヒット/アメリカの陰謀のはずが……/異形の「TPP反対決起集会/会員制の論壇/トランプ大統領が黙らせた/ネット左翼・三宅洋平の主張/三宅選対で観た光景

第4章 「バブル賛歌」という極論――リアル半沢たちの悪しきノスタルジー 豪華絢爛な時代/リアル半沢直樹たちの昔話/バブル賛歌への懐疑/バブル期の食卓/貧しい日本の貧しい住宅/憲法違反の住宅水準/蓮舫の優雅なバブル生活/マイカー保有率は上昇し続けている/増加する海外旅行/マスコミ人種の勘違い/競争なき時代の特権階級/悪質なノスタルジー/貧困はいつもある

第5章 「地方消滅」という極論――夕張はずっと衰えていた 一〇年で二五〇万人の減少/秋田県の消滅可能性/「意識高い系」のアピール材料/人口減少は日本だけではない/労働力としての子供/フランスの成功もやはり移民が支えている/人口減少は昔からの問題/誰も誘拐されていない/ほんとうの夕張の姿を知っていますか/夕張は日本の未来図ではない/廃れる地方は廃れるべき

第6章 「プレミアムフライデー」という極論――土日休みは常識ではない 土日も祝日も関係ない生活/半ドンの復活/本気で賛同しているのか/空回りの根本原因/実施率二・八パーセント/インパクを憶えていますか/官の無力と民の実力

第7章 「日本会議黒幕説」という極論――原稿料はクオカード 右派は儲かるのか/日本会議という黒幕/私の靖国参拝/白髪の会議/光り輝く頭皮/フィクサーKからのクオカード/「保守派」の台所事情/陰謀論に誘導する本/開かれた日本会議

第8章 「男系・女系」という極論――小林よしのりとゆかいな仲間たち 『戦争論』の衝撃/小林のスタンス/小林への罵詈雑言/男系と女系で対立/理屈の上では男系だが/生前退位のご意向/退位に反対する人たち/「保守論壇」の論理/小林の極論/筆者も登場/民進党の裏切り/「ゴー宣」の論理/不倫は罪か

終 章 二一世紀のインパール  七三年後のインパール/感覚を重視せよ/だから私は嫌われる/冷笑の価値
 
『道徳自警団がニッポンを滅ぼす』 イースト・プレス 2017年

文春砲、不倫狩り、自主規制……なぜ、彼らは「バッシング」に奔(はし)るのか。なぜ「不倫」報道ばかりに熱狂するのか?なぜアイドルに「恋愛禁止」を求めるのか?なぜ「巨悪」より「不謹慎」を憎むのか?そして、「ネット右翼」「意識高い系」との相関性は?成長なき「中世化」社会の「不寛容」なネット住民この「やっかいな人々」と、どう対峙するか?

◎〈彼ら〉は何を取り締まっているのか◎なぜベッキーだけがここまで叩かれたのか◎「若気のいたり」と「犯罪」のあいだには距離がある◎舛添要一前都知事は本当に「悪人」だったのか◎「よくできた話」だらけのウェブニュース◎「教育勅語」は日本人の道徳観を高めたか

■ネット社会が生んだ「息苦しさ」の正体
ネット社会が生み出した現代のクレーマーである「道徳自警団」。法律ではなく、道徳的であるか否かでものごとを裁き、テレビ局はもとよりスポンサー企業、雑誌社、ニュースサイトの編集部、市役所、町村役場、著名人、政治家、はては無名の個人にまで電凸、メール、FAX攻撃が容赦なく浴びせる。現在ではそれに恐れをなした有名人が発言を自粛。これこそ現在の日本の「息苦しさ」の正体そのものではないか。本書では具体例をもとに、このやっかいな現代のクレーマーとどう対峙するかの道筋を提示する。

【目次】
プロローグ 成長なきデフレ時代の申し子「道徳自警団」とは何か 近世オランダに生まれた「自警団」/「道徳自警団」の本書における定義/「道徳自警団」は何と戦っているのか/「道徳自警団」にとって「不道徳」「不謹慎」とは何か/「道徳自警団」への自主規制で息苦しくなる日本社会/「道徳自警団」への自主規制で衰退する日本経済/「道徳自警団」の論理的支柱とは

第一章 なぜネット上の「魔女狩り」が止まらないのか 緑茶が注がれたワイングラス/私が大手ブログの更新をやめた理由/「不寛容社会論」のウソ/オタクへの偏見がなくなった日本社会/「社会に余裕がなくなってきている」のウソ/中世の「魔女狩り」との共通点/「道徳自警団」は「成長なき社会」の象徴である

第二章 なぜ「不倫」報道ばかりに熱狂するのか 無名の議員が不倫報道で「人間のクズ」に/不倫報道後でも当選した山尾志桜里議員/山尾志桜里議員は、ほかの不倫議員と何が違ったのか/幸福実現党に投票した若者のおバカすぎる動機/おバカに迎合する「芸人コメンテーター」/中世並みの教養レベルに陥った日本の若者/なぜベッキーだけがここまで叩かれたのか/それが番組を放映中止にするほどの問題なのか/犯罪より「悪」の証明がしやすい「不道徳」

第三章 なぜアイドルに「恋愛禁止」を求めるのか アイドルに「社会の縮図」を求める人々/世界的に注目されたAKB48峯岸みなみの坊主謝罪/坊主謝罪の問題点(1)―「坊主=反省」という誤解/坊主謝罪の問題点(2)―「恋愛禁止」という人権蹂躙/坊主謝罪の問題点(3)――日本女性に残る封建的意識/「田母神ガールズ」への失望/男性師匠の世界観をトレースする女性論客/過度な女性擁護は「逆差別」にすぎない

第四章 なぜ「巨悪」より「不謹慎」を憎むのか 「道徳自警団」が出現するきっかけとなった事件/少年時代の「微罪」を理由に職を奪っていいのか/「若気のいたり」と「犯罪」のあいだには距離がある/子どもを「小さな大人」扱いした中世ヨーロッパ/サルの赤ちゃん「シャーロット」をめぐる論争/「道徳自警団」も「お墨つき」には勝てなかった/舛添要一前都知事は本当に「悪人」だったのか/「悪人」を退場させたものの……

第五章 なぜ「高い道徳性」が求められるのか 「よくできた話」だらけのウェブニュース/「日本人はマナーがいい」のウソ/日本人が「道徳小話」を好む理由/プロに任せたほうがいいこともある/それって本当に道徳的に正しいですか/就職の志望動機に社会貢献を挙げる学生たち/経済成長こそが社会貢献と看破した松下幸之助/「教育勅語」は日本人の道徳観を高めたか

エピローグ 〈彼ら〉を消滅させる「たったひとつの方法」 「いらだち」が蔓延するのは経済が悪いからだ/無意味な「現状肯定」なんてつぶしてしまえ/「カネより評価」「貧乏でも幸せ」なんてクソ食らえ/「カネがあれば幸せ」という前提に立ち返れ/「平成という中世」にNOを突きつけろ

コラム
(1)自主規制で史実から乖離していった歴史シミュレーションゲーム「提督の決断」(2)アメリカ海軍事故への「忖度」でテレビ放映が中止された映画『バトルシップ』(3)「道徳自警団」がタトゥーや茶髪を異常なまでに嫌う理由(4)「ネット右翼」「意識高い系」と「道徳自警団」に相関性はあるのか

 
『意識高い系の研究』 文藝春秋 2017年
彼らはなぜ「面倒くさい」のか? 「これは自分の物語でもある」と語る著者が、SNSに巣食う現代人を徹底解剖!カフェでMacを広げ、自己啓発セミナーに熱心に通い、休日はバーベキューやパーティーに繰り出し、その煌びやかな姿をSNSにアップする……。そんな「意識高い系」の人々はなぜ生まれるのでしょうか。そのキーワードは「土地」と「スクールカースト」にあります。容姿とコミュニケーション能力で、学校内での序列が明確に決まってしまう現代社会。学生時代に「スクールカースト」最上位に位置し、承認欲求が十分に満たされた人々のことを「リア充」と呼ぶのは周知の通りです。一方、本書は「リア充」と「意識高い系」の違いを強調します。薄暗い青春時代を過ごした人は、どんなに後の人生において恋人を作ったとて、起業したとて、「リア充」にはなれないのです!むしろ「リア充」は生まれた土地の居心地が良いことから地元を離れず、SNSも使わない閉じた世界の中に居るため、私たちが観測できる華やかな人々は「意識高い系」かも知れません。彼らの生態を徹底的に掘り下げることで、現代社会の抱える問題が見えてきます!
 
『アメリカに喧嘩を売る国 フィリピン大統領ロドリゴ・ドゥテルテの政治手腕』 KKベストセラーズ 2017年
ドゥテルテは本当に「暴言大統領」なのか?日本人のためのフィリピン入門書! 知られざるフィリピン苦悩の500年から、大国アメリカにモノ言う大統領誕生まで。激動の東アジア情勢を左右する国の、歴史と展望をダイナミックに描くー

<目次より>はじめに ~「ポピュリスト」か?「フィリピンのトランプ」か? 第一章 西欧から嫌われ、国民から愛される大統領 第二章 フィリピンに現れた救世主 ―ロドリゴ・ドゥテルテの自宅を訪ねて
第三章 フィリピン苦難の500年史 ―スペイン・アメリカ、そして日本 第四章 なぜフィリピンは親日国になったのか ―フィリピンの戦後史 おわりに ~輝けるフィリピンの未来へ

 
『草食系のための対米自立論』 小学館 2016年

今、見えてきた日米関係「終わりの始まり」。戦後、アメリカに追随するばかりだった政治的「草食系」の日本人。しかし、北朝鮮に対する「テロ支援国家指定」解除や福島原発事故の「トモダチ作戦」で暴かれた真実は、「アメリカはいざという時、本当に助けてくれるのか」という疑問を生じさせ、日本人に“対米自立意識”が芽生え始めた。この意識は大ヒットしている映画『シン・ゴジラ』にも読み取れる。気鋭の論客が、近年の日米関係を政治や文化の面から検証。「アメリカは同じ価値観を持つ同盟国」という幻想を一刀両断にする。

 
『ヒトラーはなぜ猫が嫌いだったか』 コアマガジン 2016年
ヒトラー、蒋介石、ナポレオン、ヴィクトリア女王、プーチン…なぜ世界中の独裁者は猫が嫌いで犬が好きなのか!?「ネコブームには単に“カワイイ"だけではない意味がある」。注目の若手論客が、空前の「猫熱」から日本社会を読み解く!

猫がなぜカワイイのか。理由など無い。猫のかわいさは絶対だからだ。猫がカワイイことに理屈を求めてはいけない。しかし、猫を溺愛する社会には意味があることを筆者は発見した。と同時に、犬を溺愛する社会には、猫を愛する社会と対極の意味を持つことも筆者は発見する。ヒトラーは犬を溺愛したが猫を無視した。ナチスはドイツ人に犬や狼のあり方を理想として強制した。これは単なる偶然ではない。猫と犬、この二つの似て非なる生き物を巡る人々の嗜好は、そのまま社会の特徴を現すシンボルなのである。「犬VS猫」という全く新しいパースペクティブによって、世界史、日本史を読み直す!

<目次>はじめに 「ヒトラーの犬」VS「チャーチルの猫」 第一章 猫を愛するすべての自由人へ 第二章 ヒトラーとナチスと犬 第三章 大成長と合理主義、江戸の「猫性の社会」 第四章 戦時体制から戦後日本の「犬性の社会」 おわりに 「犬性」から「猫性」へ 変動する日本人

 
『左翼も右翼もウソばかり』 新潮社 2015年
もうウソにはうんざりだ。いかに事実と異なろうとも、人は見たいものを見てしまう。「日本は戦争前夜」「若者が政治に目覚め始めた」「福島はまだ危険だ」「中国はもう崩壊する」……左翼は常に危機を煽り、右翼は耳に心地いい情報だけを信じる。巷にあふれる言説の多くは、論者の身勝手な「願望」の反映に過ぎない。注目の若手論客が、通説・俗説のウソを一刀両断! 騙されずに生きるための思考法を提示する野心作。
 
『戦後イデオロギーは日本人を幸せにしたか』 イ―スト・プレス 2015年
私たちが知る歴史はファンタジーにすぎない。インターネット時代の気鋭の論客が、右翼と左翼、それぞれの主張をゼロベースで再検討する。1945年8月14日までの日本は2015年の現在でもまったく連続して継続されている。つまり〈戦後〉は虚構であり、また幻想でもある。つまり本来あるはずのない「時代区分」である。よって「戦後◯年」などというのも、もはや効力を発揮しない。それは戦後を「それ以前の日本」とは独立した存在として扱ってきた言説を前提としているからだ。だから、〈戦後〉とは、「右派的イデオロギー」の言う「打破、解体、脱却すべきもの」でも、「左派的イデオロギー」の言う「ことさら護るべきもの」でもない。逆に言うならば、そのまま受け入れるべき、私たちが生きる時空間、そのリアルの、その地平そのものと言うことができるだろう。(本文より)
 
『ネット右翼の終わり──ヘイトスピーチはなぜ無くならないのか』 晶文社 2015年
ヘイトスピーチを無くすためには何が必要なのか?ネット右翼に対する保守派側からの徹底的な検証
ヘイトスピーチはなぜ無くならないのか。ネット上にはびこる差別的発言は、なぜ根絶されることなく再生産され続けるのか。この問題を解くためには、「ネット右翼」と「保守」の癒着の構造を理解しなければならない。保守派を自認する若き論客が、ネット右翼たちとのリアルな交流に基づいて世に問う、内側から見た「ネット右翼」の構造分析。「ヘッドライン寄生」「マトリックス史観」などのキーワードを基に、「ネット右翼」の闇を紐解いていく、著者による「ネット右翼」分析の集大成。

【目次】プロローグ 安倍政権下で弱体化する「ネット右翼」と「保守」 第1章 ネット右翼とは何か? 保守とは何か? 第2章 ネット右翼 その発生と誕生 第3章 「狭義のネット右翼」への分岐と「ヘッドライン寄生」 第4章 「狭義のネット右翼」の実相 第5章 土着化する保守王権 エピローグ ヘイトスピーチはなぜ無くならないのか?

 
『インターネットは永遠にリアル社会を超えられない』 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2015年
「インターネットは世論を反映している」という世界観が、いまだに社会にはびこっている。ネットで目立つ言論や、それに対する反応は、氷山の一角として飛び出した存在であり、海面下にはその何万倍もの人々がいる……そんな固定観念は、まったくの誤りなのだ。また、ネットが社会をつなぎ、「新しい価値を創造する」というのも嘘である。古色蒼然たる「ネット万能論」は害悪でしかない。本書は、「インターネットは無効である」ことを、さまざまな角度から点検していく。ネットユーザーの手前勝手な思い込みには疑問を呈し、ネットの声に必要以上に反応し、ありもしない価値を見出してしまう人々に対しては警鐘を鳴らすものである。
『欲望のすすめ』KKベストセラーズ、2014年
『もう、無韓心でいい』ワック2014年
『知られざる台湾の反韓―台湾と韓国がたどった数奇な戦後史―』PHP研究所、2014年
『若者は本当に右傾化しているのか』アスペクト、2014年
『クールジャパンの嘘』総和社、2014年
『反日メディアの正体―「戦時体制(ガラパゴス)」に残る病理―KKベストセラーズ、2013年
『ネット右翼の逆襲―「嫌韓」思想と新保守論―』総和社、2013年